日本犯罪心理学会主催全国研修会
第6回全国研修会は終了しました。会誌において報告をします。
概要
非行犯罪臨床においては、非行や犯罪を行った当事者に対する種々の働きかけが、社会内処遇として、あるいは施設内処遇として行われていますが、非行や犯罪を行った人たちが生きていく場は社会内であり、「居場所と出番」という言葉があるとおり、地域社会の中に本人が安心して過ごせる居場所や、生き生きと活動できる出番を作っていくことが欠かせません。また、地域社会で本人が健全な青少年あるいは社会人として生きていくためには、彼らを受け入れ支える家族や職場などの身近な人たちに、非行や犯罪に至った事情を理解してもらうとともに、受け入れ支えてくれる人たちが疲弊しないようにエンパワーメントすることも大切です。さらに、地域社会における再犯再非行防止に欠かせないのが、支援する機関も含めたネットワーク作りです。多機関連携の大切さは言うまでもありませんが、真に有効な連携の在り方について掘り下げて考える必要があります。
そこで、第6回研修会では、これらの課題について、非行犯罪臨床の現場の実践に犯罪心理学の知見はどのような貢献ができるのか、例えば、本人についてのアセスメントを、本人を支える周囲にいかに伝え共有するのか、本人を受け入れる環境についてもアセスメントし、それをいかにネットワーク作りに生かしていくかなどの切り口から、地域社会における非行犯罪の抑止や立ち直り支援について考えたいと思います。
会員の皆様の積極的なご参加をお待ちしています。
参加申込について
- 参加対象者(参加資格)
- 日本犯罪心理学会の会員限定
※お申込みの時点で会員である必要があります。
- 会場
- 日本女子大学桜楓2号館ホール(東京都文京区目白台1-16-7)
- 参加費
- 2,000円(事前にお振込みいただきます。)
- 定員
- 90名(定員に達し次第、申込期間中であっても受付を締め切らせていただきます)
- 申込期間
- 2023年4月15日(月)~5月31日(金)
- 申込方法・注意事項
- お申込みは、日本犯罪心理学会のHPから行ってください。
参加申込をされて、事前に参加費を振り込まれた方に、研修資料のダウンロードの方法等をお知らせします。
参加申込は、本学会HPの申込システムで受け付けます。
申込期間中,下記に申込ボタンを設置しますので、申込システムにアクセスし、申込に必要な事項を入力して送信してください。お申込みいただいた順に受付し、事務局より参加費の振込先等について、メールにて個別に御連絡させていただきます。「日本犯罪心理学会主催全国研修会事務局」からのメール(jacp-kensyu@bunken.co.jp及びhanshin_kensyu@aol.jp)を受信できるよう、メール設定の確認をお願いします。
なお、お知らせいただいた個人情報は、本研修会の運営に係る事務にのみ利用させていただきます。
本研修会は、臨床心理士研修ポイントを取得できる対象です(日本臨床心理士資格認定協会が認める関連学会での諸活動に該当)。また、日本公認心理師協会のテーマ別研修(司法・犯罪分野)としての登録を申請する予定です。研修会に参加され、かつ希望された方には「受講証明書」等を発行しますので、研修会参加を証明する書類としてご利用ください。
証明書類の発行に必要な手続きについては、研修会当日にご案内します。
お問い合わせ先
本研修に関するお問合せは、hanshin_kensyu@aol.jpまで
過去の全国研修会
日程 | 会場 | テーマ |
---|---|---|
2023.7.1 | 日本女子大学 | 開かれた犯罪心理学の研究と実践②-犯罪心理学研究の現在・過去・未来 |
2022.7.3 | オンライン | 開かれた犯罪心理学の研究と実践①-「差別・偏見」の研究を識る |
2021.7.4 | オンライン | 刑事司法分野のより良き実践を目指して-エビデンスをつくり・つたえ・つかおう |
2019.7.20 | 日本女子大学 | 非行・犯罪臨床におけるアセスメント |
2018.6.30 | 日本女子大学 | 情状鑑定の実際から見た犯罪心理学の専門性と課題 |