日本犯罪心理学会会長挨拶
日本犯罪心理学会は,日本における犯罪心理学の発展及び研究者間の学術的提携を図ることを目的として1963(昭和38)年に設立され,60年を超えて会員の学術的活動を支えてきました。矯正心理研究会を母体として設立して以降,本学会は,犯罪・非行の現象的理解や原因論の構築,犯罪者・非行少年に対する処遇の方法論などを核に,さまざまな研究テーマ―たとえば,犯罪・非行とその被害の発生機序や環境的要因,犯罪・非行とその被害を扱う法執行や刑事司法の過程,被害者支援,未然防止に関わる一次予防や,ハイリスク者に対する二次予防,再犯防止を目指す三次予防など―を包含していき,会員数が1600人近くに及ぶまでの規模に発展しています。
本学会が発刊する『犯罪心理学研究』には,大学・研究機関の会員だけでなく,実務に携わる会員による論文も多数掲載されており,会員が取り組んできた研究の幅広さを感じることができます。『犯罪心理学研究』はJ-stageで一般公開されており,設立当初からの論文や特集号の企画論文も公開されていますので,是非ご覧になっていただき,参考にしていただければと思います。
本学会は,犯罪心理学を学びたい方々のために『犯罪心理学事典(丸善出版, 2016)』を出版するなど,学会としての情報発信にも積極的に取り組んでいます。今後もさらなる情報発信に取り組むことによって,本学会の一層の活性化を図っていきたいと考えていますので,会員の皆様には是非ご協力をお願いしたく存じます。
本学会の事業としては,学会誌の発行,年1回の大会に加えて,全国研修会や研究会等も実施しています。若手研究者のための研究助成制度があり,若手が執筆した投稿論文を対象に研究奨励賞の授与も3年に1回の頻度で行っています。意欲ある若手研究者が活躍できる場を提供できるよう,さまざまな取組を進めていきたいと考えていますので,広く会員の皆様からの声をお待ちしています。
3年の任期の間,皆さまからお寄せいただくご意見を参考に,理事会のメンバーとともに学会を盛り上げていくことに尽力する所存です。どうぞよろしくお願いいたします。
(2024年9月)
日本犯罪心理学会会長 渡邉 和美
沿革等
- 設立
- 昭和38年
- 会員数
- 1,580名(令和6年9月現在、名誉会員含む。)
- 事務局所在地
- 東京都新宿区
- 沿革
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- 昭和
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昭和
矯正心理研究会 発足、会則制定
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昭和
「矯正心理会報」第1号
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昭和
「矯正心理」創刊号
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昭和
日本心理学会改組、及び心理技術者資格認定の問題を契機として、矯正心理学会に関する打ち合わせ会を開催。
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昭和
犯罪心理学会設立趣意書
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昭和
日本犯罪心理学会会則施行、設立準備委員会が会務を執行
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昭和
「犯罪心理学研究」第1巻第1号発行
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昭和
日本犯罪心理学会第1回大会開催(以降毎年開催)
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昭和
第1回役員選挙、第1回総会開催
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- 平成
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-
平成
50周年記念特集号発刊
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平成
日本犯罪心理学会第51回大会開催
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活動案内
組織(理事、委員)
- 常任理事(任期 令和6年~令和9年)
- 岡本英生 門本泉 島田貴仁 髙橋哲
橋本和明 藤野京子 森丈弓 横田賀英子
吉田智子* 今村有子* *は会長委嘱常任理事 - ※全国理事、地方理事については、会誌の会務報告に掲載しています。
- 組織図
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会の運営は,選挙によって選ばれた理事によって行われます。
重要な議決は理事会において諮られ,総会により審議されます。
各種規約等リンク
事務局について
入会等、事務局の連絡先は下記のとおりです。ただし、個々の事件に対するコメントや、会員の個人情報についてのお問い合わせはお受けできませんので予めご了承ください。
また、事務局へのお問い合わせは原則として電子メールかFAXでお願いいたします。
- 〒162-0801東京都新宿区山吹町358-5
- 電話03-6824-9379
- FAX03-5227-8631
- E-MAILjacp-post@as.bunken.co.jp
- 銀行口座三井住友銀行池袋東口支店 普通預金口座 8069331
- 郵便振替00120-9-37064